私の担当する施設事務の役割は、利用者の方が安心、安全、快適に施設を利用できるよう予算の執行管理、設備の保全を各部署と連携しながら行うことです。また、職員がより良い利用者支援ができるよう環境を整え、必要な事務処理を行うことです。例えば、伝票作成や備品の購入・修理、建物設備の修繕、職員の給与に関する書類作成等、業務内容は幅広いです。

やりがいを感じるのは、わかることや任せられることが増え、職員からのありがとうという言葉に繋がったときです。特に給与や労務に関する仕事は、税金や社会保険料等の制度、就業規則を理解する必要があり、手続が複雑に感じることもあります。しかし、上司や先輩からのアドバイスや資料で調べることを通して要点がわかるようになり、相手の役に立てたと感じたとき、嬉しく思います。

施設事務には、法人本部である事務局に施設全体を集約して報告する役割があります。連絡や調整を円滑に進めるには、各部署から理解や協力をしていただくことが必要です。そのために心がけていることは、伝え方、目的や依頼内容を明確にすること、相手にこちらの意図が伝わっているかを意識することです。相互の理解と協力を重ね、より良い施設運営に繋げることが私の目標です。

大学の社会福祉学科を卒業後、障がい福祉分野を中心に従事してきました。お子さんから大人までを対象に幅広く経験を積む機会を得てきましたが、その中でも相談支援に携わるようになったことが、事業団への入職を志すきっかけとなりました。

主に携わってきたのは、福岡市より委託を受けた相談支援の現場です。地域に暮らす障がいのある方やそのご家族、関係機関等からの相談対応と地域のネットワークづくりに取り組む日々の中で、地域の課題を解決していく難しさと同時に、それ以上のやりがいや志を共にする多くの支援者との出会いがありました。次は市全体をフィールドとして実践を積んでいきたいとの思いが強くなる中で、真っ先に浮かんだ現場がここ事業団です。福岡市障がい者基幹相談支援センターをはじめ、事業団職員の経験に基づく助言やサポートは、ケースの対応や地域での取り組みに悩んだ時に、解決の道を切り開く糸口となるものばかりでした。市の障がい福祉の最前線で実績を積むことは、私自身の大きな糧になるはずだと感じずにはいられませんでした。

中途採用として入職し、福岡市障がい者基幹相談支援センターの配属となった今、改めて相談支援の面白さを感じています。同じ職場であってもベースの職種はさまざまです。上司や先輩方から多くの刺激を受け、日々発見の連続です。また、入職を機に長年密かに憧れていた同期ができました。年齢や経験も違えば、配属先もみんなそれぞれ。ですが、研修等で顔を合わせると力を貰える大切な仲間です。チャレンジすることは盛り沢山！今後も多くの経験と出会いを大切にし、地域に根差した支援をしていきたいです。

当事業団において、発達相談員は心理の専門職にあたり、主に発達の遅れや偏りのあるお子さんに対する発達検査や個別・集団療育を行っています。またお子さんへの支援に併せて、発達に関する相談などの保護者への支援も行っています。療育センターでは主に就学前のお子さんを対象としています。乳幼児期の発達や発達障がいに関心があって、支援を行いたい方にはもってこいの職場だと思います。

まず、私は学生の頃から発達障がいに強い興味があり、それに関連する仕事を行いたいと考えていました。そのため業務が自分の関心に近いこと、支援をしながら学びを深めることができることが仕事でのやりがいとなっています。担当するケースの多くは、数年単位で経過を見ることが多いため、その間のお子さんの成長を見ることができることも楽しみのひとつです。また、療育センターでの業務は心理職だけで行うものではなく、医師や訓練士、保育士など他職種との連携が求められます。異なる職種の視点から助言をもらって業務に活かすことができる環境のため、毎日が学びになっています。

どうしても目の前の業務に没頭してしまうことが多いため、自分の担当するケースだけでなく、所属施設のケースを把握したうえで、適切な療育や支援を行えるようになりたいと考えています。

身体障害者手帳（視覚障がい）を持っている方は全国に30万人ほどですが、手帳を持っていなくても「見えない」「見えにくい」で困っている方は150万人ほどいるといわれています。そのような「見えない」「見えにくい」でお困りの方に訓練を提供したり、相談業務を行ったりするのが歩行訓練士という仕事です。

具体的な訓練内容は、白杖を使ってガイドヘルパーなどと歩く時の歩行姿勢や単独での白杖歩行を身につける歩行訓練、点字の読み書きを行う点字訓練、音声ソフトや拡大機能を活用して操作を行うパソコン訓練やスマートフォン訓練などがあります。

視覚障がいの訓練は社会での認知度が低く、視覚障がいになっても訓練になかなかたどり着けないケースも多いため、できるだけ多くの人に知ってもらえるように工夫しながら業務に取り組んでいます。

訓練を利用される方の見え方は様々ですが、訓練を行うことで見えにくいためにできなかったことができるようになったり代替手段が見つかったりして、人が変わる瞬間に立ち会うことが出来るので非常にやりがいのある仕事だと思います。

視覚障がいは中途で進行性の方が多く、悩みや困りごとも人それぞれ違うので、経験を積んでもわからないことは常に出てきます。いろいろな見え方や困りごとがある中で、一人ひとりに向き合った支援ができるように日々取り組んでいきます。

私は保育士として、心身の発達に遅れや不自由さのあるお子さんの単独通園部門を担当しています。現在、年少・年中児クラスの担任をしており、毎日お子さんと関わりながら一人ひとりに合った療育を行っています。できることが増えたり興味が広がったりしていくお子さんの姿を近くで見られることが、この仕事の魅力だと感じており、一番のやりがいです。お子さんにとって今必要と考えられる目標を立て、一人ひとりに合った手立てで支援していく難しさもありますが、担任間でお子さんの様子を共有し、複数の目で丁寧に成長を見守ることができる環境に魅力を感じています。そして療育後、職員室で成長を喜び合う言葉が飛び交っている環境も私にとって幸せな空間です。

私は入職してから、“チーム”で仕事をすることの大切さを学びました。それは、先輩職員の方々がチームを意識しているからだと思います。担任は1クラスに複数名おり、コミュニケーションを取りながら日々の業務を行うことは、私自身の学びや成長につながっていると感じています。これからもチームを意識し、報・連・相を心がけて業務にあたっていきます。

また、現在の目標は「保育展開の引き出しを増やすこと」です。お子さんの様子をよく見て関わり、お子さんの“すき”や“たのしい”を大切にできる保育士でありたいと思っています。そのために、今は先輩職員のお子さんたちとの関わり方を参考にしながらアイデアや引き出しを増やし、自分の療育を見つけていきたいと考えています。

私は、訪問支援の業務を行っています。幼稚園や保育園等に出向いて、発達がゆっくりなお子さんや発達の凸凹を抱えているお子さんを観察し、園の先生と一緒にお子さんの個別の目標や支援内容を検討しています。

近年、福岡市内の療育センター受診児数は急増しています。それに伴い、発達に課題を抱えるお子さんが幼稚園や保育園等に多く在籍しており、園の先生がお子さんを理解すること、個別の支援を実施することが求められています。

ものの感じ方や理解の仕方、学習の仕方が、自分と少し異なるお子さんのことを理解するのは簡単ではないかもしれません。しかし、園の先生と一緒にお子さんの行動から特性を読み解いたとき、「だからあの子は～するのか」「じゃあ、～の行動もそれが理由ってことかな」などと言っていただくと、そのお子さんの理解が１つ深まったのだと嬉しくなります。

また、訪問支援を重ねる中で、「○○くんは～が得意って知ったから、△△の支援をしてみました」と報告していただくことがあり、お子さんのことを理解することは、支援を応用し、汎化することができるのだなと感じます。

発達に課題を抱えるお子さん全員に有効な“魔法の支援”はありません。同じ診断名を持っていても、1人として同じお子さんはいません。大切なのは、目の前のお子さんがどんな子か知ること。これからも園の先生と一緒に、お子さんの特性を紐解き、支援を組み立てていきたいです。

私が事業団に興味を持ったきっかけは西部療育センターで７週間臨床実習をしたことです。常に利用者を最優先に行動している姿、職員間で年齢や職種に関わらず互いに丁寧にやりとりをしている姿を見て、私も事業団職員としてこの精神を受け継ぎたいと思いました。

最初は特定業務任用職員として採用されましたが、その日々を過ごす中で感じたことは臨床実習中と同じです。互いを尊重する精神を持つことで公私ともに自分のことも周りの人も大切にすることができ、そのことが利用者を尊重することに繋がっていると感じました。

採用試験を受け現在は正規職員として働いていますが、任される業務の幅が広がり、特定業務任用職員の時には経験できなかった個別療育やグループ療育などを担当し日々やりがいを感じています。

言語聴覚士や保育士、児童指導員を始め様々な職種の先輩方は豊富な療育の経験を積んでおられ、分からないことや困ったことがあったとき、知識と経験が豊富な先輩方から療育の姿を通してたくさんのことを学んでいます。もちろん質問させて頂いたり、公私共に嬉しいことや悩んだことがあったりしたとき、どんな時も時間を惜しまず話を聞いてくださいます。職員室で休憩時間やお昼ご飯を食べて過ごしている時、ここで働くことができて幸せだなとふと感じる日々です。これからも、利用者の方や保護者の方に寄り添った療育ができる言語聴覚士になれるよう、勉強を重ね努力したいです。

他の職場を経験し、現在の社会福祉事業団に入職しました。

就職のきっかけは、事業団には様々な職種の方がいて、利用する方々一人ひとりに対して多方面からのリハビリを提案出来ることが魅力的に感じたからです。

現在は通園をしているお子さんの様子を見ながら、必要な運動の練習や机上課題での環境設定など一人ひとりの特徴に合わせたリハビリを行っています。他の職員と一緒にお子さんの生活に必要なことを考えていくため、幅広い知識とスピード感のある判断や行動を求められますが、お子さんのできることが増えた時や保護者の方と喜びを共有出来たときにとてもやりがいを感じています。また、多種多様な職員がいる中で、一人ひとりが通園してくるお子さんたちのことを親身に考えているため、職員同士での意見交換や相談しやすい環境があります。

そのため、一人で気負うことなく一生懸命に取り組める環境をとても魅力的に感じています。今後は技術や知識向上とともに、より多角的な視点を持ち利用する方に寄り添ったリハビリの提案を行えるように邁進していきます。