職員インタビュー
入職して1年がたった吉本さん。
昔と今の心境はどのように変わって
いったのでしょうか?
三苫:大学で障がい福祉について学んでこられたとのことですが、『強度行動障がい』は知っていましたか?
吉本:聞いたことはありましたが、詳しくは知りませんでした。言葉の印象から、危ない行動を起こされるのかな?というイメージでした。
三苫:実際に強度行動障がいのある方の支援に携わってみて、イメージは変わりましたか?
吉本:変わりました。一言で『強度行動障がい』と言っても、できることや難しいこと、好きなことや不安に感じること等が人によって様々で、色んな方がいることに驚きました。一見すると危ないと思える行動も、利用者さんにとっては意味があって、私たちに何かを伝えようとしていると捉えられるようになりました。
三苫:か~むは、利用者さんの障がい特性やニーズに応じた環境や過ごし方を検討しており、利用者さんにとっては住まいの場です。利用者さんの生活の様子はどうでしょうか?
吉本:生きづらさを抱えておられる中でも、利用者さんそれぞれに楽しみがあり、穏やかに生活することを望まれているのだと思います。
三苫:支援をしていく中で、大変なことややりがいを感じることはありますか?
吉本:これまで難しかったことでも、利用者さんが少しずつできるようになる姿や、どうしてそういう行動をするのか、何を伝えようとしているのか、利用者さんのことが少しずつ理解できるようになることにやりがいを感じます。一方で、そこに至るまでには時間がかかります。一度のチャレンジで上手くいかなかったと諦めず、成果を焦らずにどうしたら利用者さんも理解してくれるか、取り組んでくれるのか考えながら、忍耐強く支援することは大変だと思う時もあります。
三苫:やってみないと分からないことが多い上、上手くいくことばかりではないですが、達成感や喜びを利用者さんと一緒に共有できることは、支援者にとって励みになりますね。
支援に悩んだり、不安になったりすることもあると思いますが、どのように対処していますか?
吉本:ありがたいことに、分からないことや気になることは、すぐに上司や先輩に尋ねることができる環境なので、一人で抱え込まずに何でも聞くようにしています。働く上で大事なのは一緒に働く人だと思っているのですが、なんでも相談できる人間関係はか~むの魅力だと思います。
三苫:か~むは24時間365日稼働しているので、4週8休のシフト制で夜勤もあります。変則的な勤務形態に慣れましたか?
吉本:友人は土日休みの方が多いですが、事前に休みの希望を出すと調整してもらえるので、あまり苦に感じたことはありません。夜勤も朝9時には退勤するので、次の勤務まで時間にゆとりがあり、私は好きです。
三苫:入職して1年が経ちました。初めての職場で期待と不安がいっぱいだったことと思いますが、もし1年前の自分に声をかけるとすると、どんな言葉をかけてあげたいとおもいますか?
吉本:入職する前は、働くことに対して不安しかなかったと思うので「大丈夫だよ」と伝えてあげたいです。